君のとなり

「アンバー、おめでとう」
其れは、余りにも。唐突で。
。いきなり何だ?」
隣を見遣れど。
「言いたかっただけ」
気にしないで、と。
は笑顔。
「誕生日、とかじゃないよな」
言葉の意味も、其の笑顔の意味も掴めない侭。
考える。
今日と、言う日。
良く晴れた、初夏。昼下がり。
隣には、何時もの様に。が。
「あ」

隣に居る事が、自然になっていた。
君は何時から、隣に居る?

「今日、と出会った……」
「そう。今日はね、私とアンバーが出会った日なの」

おめでとう、の意味。
の笑顔の意味。
今日と、言う日。
自然と、笑みが浮かぶ。

「有難う、
「何?いきなり」
「こんな俺の、隣に居てくれて」
「其れは、私の台詞」
握り締めた手。
指を絡ませる。
「アンバー、有難う。私の隣に居てくれて」
顔を見合わせ、笑い合う。

五回目の、記念日。
君と居る、幸せ。

此の先も、続きますよう。

End


蒼さんがサイト5周年祝いに送って下さいました!
可愛い、凄く可愛いんです…!2人のやりとり!
甘すぎないけれど仲良し、な距離感がアンバーらしくて…!
本編では恋愛要素の出てこない彼ですが、恋人っぽい相手ができたらきっとこんなやりとりも!(妄想)
暖かくて幸せな雰囲気たっぷりの小説ににやけました…///
2人の記念日、というシチュエーションがサイト誕生日のお祝いらしくてどきどきします!
蒼さん、ありがとうございました!

2009.06.20