カルセドニー・ハルディン・ウォルフロイト
若き北方領主。愛称はカルス。戦後、先代領主であった父の後を継いでこの地位を得た。
年若いながら領民のことを第一に考え、慕われている名君。 公的な場では人当たりの良い笑顔を見せているが、その実は常に冷静に思考を巡らせており場の些細な変化や情報を見逃さない。 ある意味で彼の言動は全てが駆け引きである。 領地を治めるための技術から、防衛手段と言うには優れた武術、果ては楽器の演奏までと多才。 そして、領民のためならば多少の後ろ暗い行為など厭わない、切れ者の策士である。 <本編の内容を含む詳細設定>(白文字のため、反転してください) カルセドニーの武器は剣と鞭が主だが、もう一つの攻撃手段として炎がある。 彼の右手の甲には紋章のようなものが刻まれており、炎を生み出すことができる。生物を焼き尽くすほど強い炎は、並大抵の魔術よりも遥かに強力である。 彼が普段手袋を嵌めているのはこのためで、余りおおっぴらにはしたくない模様。この優れた攻撃手段を滅多に用いらない辺りにも、何かしらの理由があるようだ。 華やかな人生を送ってきたかのように見える彼だが、戦時は傭兵としてギルドに所属していたという過去がある。 戦時の混乱に乗じた他貴族の動向を掴む目的で、その時に得た情報が今の彼の立場の強さの礎になっている部分も大きい。 こうした抜け目のなさや類い稀な統治の才覚、そして年若く整った顔立ちと三本揃って、貴婦人方からは好意的な熱視線を、他貴族からは嫉妬や敵意、或いは恐怖を向けられることが多い。 また彼が諸々の優れた技術を身につけてきた背景には、両親の徹底した教育や、領主の息子だということで遭遇した良くない出来事がある。 自分の身を守り、他者に陥れられないために会得したものが、結果として彼を並ぶ者のない才子に仕立てあげてきた。 敵も少なくない立場故に、基本的に人を疑ってかかり、信用しきらないのがスタンスであり、身についてきた生き方。 親しすぎる友人も作らなければ、特定の恋人というのも存在しない。 ただし、目下唯一の例外としては、幼い頃から世話を焼いてもらっていた家人(爺や)がいる。 <本編の内容を含む詳細設定> |
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