パオ・ルー
ウィルベルグの隣国、ロゴート出身。
極端に口数が少なく、会話はおろか城内で顔を合わせるだけでも珍しいという程で、なかなか本質を読み取らせてくれない。 隠密行動が本職だけあり、動きが機敏で並大抵の人間では追いつくことすら叶わない。 気配を殺すのが癖なのか、ふと気が付くと近くにいたり、逆に気付かぬうちにさっと姿を消していたりする。 国王の他に、隣国出身だということ以外の多くを知る者がいないという、謎多き人物。 <本編の内容を含む詳細設定>(白文字のため、反転してください) 彼の出身地は、ロゴートの中でも辺境に位置する少数民族、アルチェ族(イメージとしてはモンゴル系統)の集落。 大地と太陽を神とし、神の賜である黄金の鉱脈を守り続けてきた一族だったが、丁度ウィルベルグが紛争の最中にあった時期に攻め滅ぼされてしまった。 兄と2人生き延びたパオだったが、その後兄が他界、紆余曲折あってウィルベルグに渡ってきた。 城でなかなか人前に出てこないのは、仕事柄という理由の他に、人間不信という面があるのは否めない。 ウィルベルグでこそ寡黙な彼だが、実は自分の信じるものに対して真っ直ぐな、熱い性格をしている。一族の族長を「じっちゃん」と呼び慕うような明るさも持っていた。 それが今に至る経緯としては一族の滅亡という出来事があるが、ウィルベルグにおける言葉の壁というのも大きい模様。 城で過ごすにつれて聞き取りに関しては慣れてきたものの、流暢に話すという所には至らない。 故郷の風習か、羊をナイフ一本で捌けるという隠れた特技を持つが、ウィルベルグでは今のところ披露する機会がなかったりする。 なかなか人前に出ようとしない彼だが、城の面々のことは結構気になっている様子。 アンバーの明るさには惹かれるものがあるのか、ささやかに会話する様子が見受けられる。 また、杏仁豆腐が好物で、ユナが作ってくれるのを貰いに食堂へ顔を出すこともある。 先を読むサファイアや素早いアクアマリンには呼び止められたりもする。 そして、亡き兄にどこか似たエメラルドは何となく目で追ってしまうようだ。 <本編の内容を含む詳細設定> |
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